免停レポート
「免停」と聞くと、免許を持っていなかった子供の時分の私には、「なんだか大人の言葉だよぉ〜。(’o’)」とどこかワクワクする気持ちもあったのですが、いやはや、免停なんてなるもんじゃありません。"(v_v;"
皆様もどうぞお気を付け下さい。
第1章 : ムスタングを借りる
(x_x;
ちょうどその事件の前の週、San Jose出張時にレンタカーを借りようとしたら、
「4 doorハ、かむりモぶるーばーどモあべいらぶるジャナイヨー(英語)」
と言われ、カローラよりはましか。。。と、やむなく借りたムスタングが、見かけこそ新しくて奇麗なものの、乗り心地・走りっぷりともに最低。。。
(今思えば、どこか故障・不調だったに違いありません)
割と大変な仕事を抱えた出張に加え、図体ばかりでかい絶不調のアメ車での行動と、憂鬱な日々にストレスを貯えておりました。
第2章:帰国後のドライブ
円安にもめげずに無事日本に帰国し、その翌日の夜、特に意味もなくドライブにでかけました。出かける頃は少々混んでいた246も、帰り道は幾分すきはじめました。
神奈川県大和市福田の所の長いトンネルを抜けると、残念ながら信号は赤。しかも4車線(直進、直進、直進、右折)のうち、直進2レーンは4〜5台ずつの車が待っていたのでした。
しかし一番左のレーンは、左折を待つ軽自動車が一台いるだけ。。。これに目を付けない理由がありません。早速後ろにならび、信号が青となり、軽自動車が左折すると同時に、右側の2レーンのうちの左側に飛び込みました。
ゆるい下り坂に入りつつ、1速->2速->3速、と7600rpm->5500rpmを繰り返すと、VTEC特有のくぉぉんという音を奏でつつ、プレちゃまは誰にも迷惑をかけずに、極めて順調な加速をするのでした。3速もすぐにふけきり、4速に入れてすぐリミッター独特のかくんと抜ける手応えを感じを味わうと、常人ならつい
「これさえ無ければ!!」
と思ってしまうところですが、
「いやいや、これが最後の良心なんだよなぁ」
と善人ぶりを発揮するのでした。
第3章:怪しい追っ手
リミッターのかくかく現象が起こらないように、170km/h程度に徐行(?)して心地好く走っていると、後ろから命からがら勝負を挑もうとしている乗用車が接近して来ます。
「おいおい、無理するなよぉ」
と思いつつ、レーンを右に変えると、その車もふらっと右によってきます。
これには、
「何か妙だぞ」
と思わざるを得ません。しかし、その数秒後、疑問は氷解したのでした。その車のライトの内側には、赤く光る丸いものが2つ!!
(*_*;;
「にゃっ、にゃにぃ!?!?!?!? 」
アクセルを強めに踏んでいた右足は、普段、第三京浜でピンチを逃れる時に行なっているのと同様、ブレーキペダルを極めて強く踏み込むのでした。
第4章:捕獲
しかし、パトカーは思いのほか接近していました。RE710Kaiは小さ目の悲鳴を上げていたのですが、それでも完全に追尾された時点で、プレちゃまは優に100km/h以上出ていました。
これが高速道路なら、計測速度が大したことない値になっていて、せいぜいパトカーから罵声を浴びせられるだけで済むところなのですが、残念ながら246は一般道、制限速度は60km/hです。<<<
しまったぁ。。。(T_T; >>>
おとなしくパトカーに乗り込むと、
「一体何km出してたんだ!! =3 =3
全然追い付かなかったぞぉ!!!」
という質問(もはや質問とは言えない雰囲気でしたが)には、極めて冷静にダッシュボードの速度計測機の111km/hを眺めつつ
「110km/h位でしたね。(v_v; 」
と答える他なく(それでも警察は相当不服そうでしたが...)一般道路で50km/h以上の違反だったため、その場で免許証は取り上げられ、代わりに赤い切符が免許証となったのでした。
第5章:切符
さてこの赤い切符ですが、このように免許を取り上げられたケースでは、この切符中にある
"免許証保管"
の項目にチェックが付けられ、切符自体が免許証代わりとなります。
また同時に、
「1/8 9:00-11:00に保土ケ谷出頭」
という項目にもチェックが付けられました。
そして、
「1/8の9:00-11:00に、保土ケ谷の簡易裁判所に出頭すること。その時、免許証を返します。なお、罰金についてはそこで決定されるので、用意しておいて下さい。」
との説明を受け、パトカーは去って行きました。。。
この日時は、有無を言わさず決定されるもので、また用意するにも金額がよくわからないのが、なかなか困ったものであります。なお、減点についても、ここでは一切述べられません。(v_v;;
第6章:出頭の日
さて、保土ケ谷簡易裁判所というのは、横浜新道を降りてすぐのところにある交番を右折し、坂道を登っていったところにあります。ちなみに、この坂道は、裁判所通りという名前が付いております。
そうそう、この裁判所は、ちょっと不便なところにあるので、車で行くのが正解なのですが、実際には横浜新道を降りてすぐのところは右折禁止ですので、曲がると大変なことになるおそれがございます。ご注意を。。。<(^o^;
駐車場はそこそこ広いのですが、遅く行くと遠くに止めないといけなくなったり、また手続き自体が相当待たされることになる、という噂を聞いていたので、朝8:30の受付開始を目指して出かけました。(8:30に受付が開く。)
実際には、8:40位に着けば順調に処理してもらえるみたいです。
第7章:手続き & 裁判
まずは、赤切符を提出するわけですが、この時点で、裏側に日付・名前を書いてはんこを押しておくと、略式裁判として扱われます。これがごく普通の手続きのようです。文句を言って争っても、どうなることでもない場合がほとんどですからねぇ。
これを提出すると、しばらく待たされます。(8:30の受付開始と同時に提出するが、実際の処理は9:00から始まるため)
9:00になると、受付前で待っていた我々に対し、受付横の部屋に移動するよう放送があります。で、その部屋のパーティションの向こう側に[A]
- [F]まで5つの席があり、受付順に名前を呼ばれてそちらに行きます。
そこでは、
「○○さん、12/21 夜11:??、大和市xxxの路上を制限速度60km/hのところを111km/hでxxxxだったのを認めますか?」
と質問され、
「はい(e_e;」
と答えるともうそこで終了です。すぐに免許証が返され、
「じゃあ、廊下を出て奥の部屋の前で待ってて下さい。」
と言われるので、言われた通りにします。
次は、検察の取調べなのですが、そこに書類がある程度まとまって届くまで始まらないみたいで、20分程度待たされます。
全然関係ないのですが、電車通勤をしているわたくしは、最近、内田康夫の推理小説にはまっているので、待時間はさほど気にならないのでありました。
次は検察の取調べです。ここは、その罪状によって順序・所用時間・検察官の態度が全然違うみたいです。
たまたま隣の人は(注:
ちゃんとした壁がないので、隣の様子は丸わかりである)、飲酒の上、原付をノーヘルで2人乗りして、更に事故を起こした、という雰囲気で
{全くけしからん奴だ! (-_-;; }
と思わざるを得なかったのですが、確かに
検察官からもねちねちと攻撃を受けていました。
ちなみにわたくしは、と申しますと、
「スピード違反なんてのは誰でもやっちゃうんだよねぇ。あぁ、この住所は246のまっすぐのとこでしょぉ。よく捕まってるんだよねぇ。でも111km/hで捕まったぁ?
大抵みんなその位で走ってるからその位だとあんまり捕まえないと思うんだよねぇ。夜だしたまたま1台だったのぉ??」
みたいな極めて穏便なものでした。
こうなると、
「全くですよぉ。でも、違反は違反ですからねぇ。<(^o^;
」
と謙虚(?)にならざるを得ませんでした。もしあの速度で本当に捕まっていたら、即刻免許取り消しだったことでしょう。ぞぞぉっ。
さて、ここも一瞬で終わり、
「んじゃぁ、2階に登って待っててもらえる?
裁判官が罰金の金額決めるからね」
となります。
2階でもしばらく待たされると、やがて町医者のような小さな窓口から「○○さん」と呼ばれて、赤切符が返されます。但し、その裏には罰金の金額のスタンプが押してあります。これを1階の窓口で払うと、手続きは全て終了です。
一応、その日のうちに払うのが義務づけられているようで、お金が足りない人は慌てておろしに行っていました。なお、わたくしは用心して20万円持っていったので、眉一つ動かさずに
9万円払うことができました。(でも、少しの間見ていたら、3万円とか5万円の人ばかりでした。。。って当たり前か。)
なお、払わない場合には、1日あたり5000円換算となる労働に従事することも認められているそうです。
(いったい誰がやるんだろ、そんなの...)
第8章:意見の聴取通知書届く
下記のような内容のA4の紙と、ハガキが一枚送られてきました。ハガキには、出席・欠席のマークをするところと、住所・氏名を書いて印鑑を押すところがありました。。
(表)
意見の聴取通知書 第 94xxx-S 号
あなたに対する下記の理由による免許の効力の停止に係る道路交通法(昭和
35年法律第105号)第104条第1項の規定による意見の聴取を下記により行ない
ますので通知します。
平成10年1月12日 神奈川県警察本部長
意見の聴取の日時 平成10年1月27日 午後1時00分
意見の聴取の場所 横浜市旭区中尾2丁目3番1号
神奈川県警察本部交通部
運転免許本部免許課 自動車運転免許試験場3号館3階
意見の聴取室
処分をしようとする理由
違反事故の
発生年月日 違反行為の種類等 点数
---------------------------------------------------------
09.12.21 速度超過 50以上 法定 12点
0003 前歴の回数 0回 累積点数 12点
{↑謎の数字}
(裏)
1. 当日は、本通知書、印鑑、免許証(行政処分中の場合は運転免許停止
処分所)を持参してください。
2.
あなたが弁明をしない場合にはあなたに代わって、代理人を出席させ
ることができます。代理人を出席させるときは、意見の聴取の期日ま
でに代理人資格証明書を提出してください。
3.
あなた又はあなたの代理人は意見の聴取において、事案について意見
述べ有利な証拠を提出することができます。
4.
補佐人を出席させるときは、意見の聴取の期日までに補佐人出頭許可
申請書を提出してください。
5.
交通功労、人名救助又は犯人逮捕等の表彰状のある方は、関係書類を
お持ちください。
6.
あなた又はあなたの代理人が正当な理由がなく出席しなかったときは、
意見の聴取を行なわないで処分を決定します。
7.
意見の聴取終了後に処分が行なわれますから、自動車又は原動機付
自転車を運転しないでおいでください。
8.
出席の有無を、必ず同封のハガキで至急回答してください。
第9章:意見の聴取
さて、いよいよ"the day" 1/27がやってきました。午後1:00に聴取が始まるとのことなので、会社はお休みします。
なお"意見の聴取通知書"には、車で来ないように、と、ちゃんと明記されています。というわけで、運転するのは、最寄りの駅までにしておきました。(:p)
1:00pmに二俣川の運転免許試験所3号館へ来いとのことなので、少し早めの12:30pm位に、駅からビール片手に(<==
こらこら)えっちらおっちら歩いていきました。
さて、3号館というのは、入り口左のよく献血とかをやっている場所の、更に奥の方にあるちょっと古ぼけた建物です。
ここの3階に行くと、「意見の聴取に来た人の待合室」なるものがあり、すでに40-50人の人が座って待っていました。(どうでもいいけど、暖房がすごく暑い部屋です。。。)その部屋には、「意見の聴取室」なる部屋がその1〜3まであります。
しばらくして、係の人がやってきます。
「本日はお忙しいところおいでいただいて御苦労様です」
といった調子の抜けた挨拶の後、会議机を置いただけの受付に意見の聴取通知書と免許証を提出するよう言われ、その指示に従い「意見の聴取室」に通されます。
今回は、そんなに人数が多くない方なのか(といっても60-70人になっていたような気がしますが)、その1とその3の部屋しか使っていませんでした。
この部屋は、前の方に机が一つある他は、単に椅子が40人分位ならべてあるだけの部屋で、適当なところに座ります。
全員が入り終わって15分程待つと、「意見の聴取官」なるおじさんが登場し、前の席につきます。このあとは、一人ずつ呼ばれては前の席に行って座り、住所・氏名・生年月日を確認した後に、係のおばさんが
「この人は、30kmのスピード違反です」
などと罪状を述べ、これに対して聴取官が質問をする、という形式で進められていきます。
意見の聴取がすんだら部屋から出ていてもいいのですが、それまでは、部屋で待っているので、誰が何をやったのかばっちりわかるんですよねぇ。意見の聴取は、公開でやるきまりになっている、という説明がありましたが、これはどう見ても長々とごねられないようにしているとしか思えません。
ともあれ、飲酒運転でむりやり車線変更をして事故とか、単なる駐車禁止だけど行政処分4回目、などなど、悪い奴はいっぱいいるもんです。けしからん!
(O_O)/ =3 =3
それに加えて、
「どれくらい飲んでたんですか?」
という質問に対して
「ビール2本にウーロンハイを4〜5杯です。その日は、会社が繁忙期になる前の、頑張ろうみたいな飲み会だったもので、ついつい飲み過ぎてしまって、深く反省しています。」
とか馬鹿正直に長々と答える奴。。。正直に言えば軽減されるとでも思ってるのでしょうか。こういう奴にはもう免許返さんでいい!
そもそも飲んで乗るとは何事だ!
死んでいい!!と怒れるわたくしでありました。""(v_v)""
でも、割と行政処分が2回目以降の人が多いみたいで、そういった中では50kmオーバー
減点12点は最高点でした。<(^o^;
(行政処分2回目以降だと、減点12点だと取り消しになるので、この会場には登場できない。)
となると、わたくしとしましても、
「その日に限ってどうしても病人が病気で緊急の急用でスピードがやむをえなかったんだぁ!
p(^O^; 」
と力説する他ないのですが、当然ながら聞く耳を持ってもらえる状態ではありませんでした。。。
で、全員の聴取が終わるのが、だいたい2:30pm。更にこの後、免停期間が決まりそれを知らせる用紙が配布されるのが3:00pm過ぎ。。。
うぅ、早く終えて出社したかったのにぃぃぃ!!! (<--
うそ)
ともかく、印鑑を押して有り難く頂戴すると、力説空しく90日免停です。(予想通りではありますが。。。)
真面目に待っていると4/26まで免許停止です。
で、講習を2日間(計12時間)受けると、これがベストの場合でもやっぱり-45日にしかならないそうです。講習は、六角橋で、1日めが水曜日、2日めが木曜日とすればいつ受けてもいいことになっている模様です。(1日めと2日めは、別の週でも構わないが、2日めを先に受講することはできない。)講習の費用は、13200円(1100円/時)だとのことです。
というわけで、ついに免許証は旅に出てしまいました。免許証が帰ってくるまでは安全運転しなくちゃぁ。p(^O^;
第10章:講習
2/18, 19の二日間、六角橋にある交通安全センターなるところに行き、講習を受けてきました。初日は朝8:30-9:10の間に受付をしないといけないので、会社に行くのと同じような時間に行きました。
この講習は、はっきり言って時間の無駄で、講習内容も
「テスト問題40問のうち、36点以上取ってもらわないと期間が完全に短縮されません。で、私の担当する問xx〜問yyまでのうち、22,
23, 27, 32が "誤" で、あとは"正"
ですから、しっかり覚えておいて下さい。」
という調子です。(-_-;;
安全運転の講習ではなく、テストの解答を教える時間、
みたいなものです。おまけに、参加者(102人いた)は、酔っ払いおやじとヤンキーが盛り沢山。
いかにも会社を退職して第二の人生を送っているとおぼしき講師のおじさんの
「教室内では帽子をとって下さい。」
という発言に、真っ向から逆らって睨みをきかせるヤンキー小憎、おまけにこいつら何人かが仲間で、いかにも集団暴走で捕まったという風。。。家に帰って尾崎豊でも聞いてろ、という感じです。(v_v;;
ま、講習自体も受ける奴らもどうしようも無い状態で、職場の人に聞いた短期免停者の講習とは随分と様子が違います。やはり、上級者コース(?)ならではなのかも。。。
ともあれ、免許停止は -45日され、3/13には帰ってくることになりました。でも、3/8からのSan
Jose出張には間に合いません。(;_;)/ ぐぐぐ
そうそう、余談ですが、帰りにタクシーで東神奈川まで行ったんですけど、その時の運ちゃんが、
「おい、にいちゃん、長期か?じゃあ、多分○○っていうのがいたろぉ?
(知るか、そんなの)
そいつ、俺の同僚でよぉ、おまんま食い上げだぁ、うわっはっは。そいつ、この間移動オービスでスピード違反で捕まってよぉ、社長に土下座してたけど、どうなるかなぁ。(^O^)」
と言っていました。ち、ちびしぃぃ。
第11章:免許復活
3/8から3/15までSan Jose出張でありました。そのため、3/16(月)の午前中、免許証を取りに行ってきました。(to大和警察所)
もう無免許ではなく、単なる不携帯(違反には変わりないけど)なので、こそっと運転して警察署に行き、極めて事務的に免許証を受け取ってきました。めでたしめでたし。。。